ゲートキーパーの普及・養成について〈令和2年第1回 県議会定例会〉 | もちづき 聖子 立憲民主党 神奈川県議会議員(保土ケ谷区)

もちづき 聖子 立憲民主党  神奈川県議会議員(保土ケ谷区)

ゲートキーパーの普及・養成について〈令和2年第1回 県議会定例会〉

2020年02月25日

【出典:https://www.pref.kanagawa.jp/documents/11530/869578.pdf

【質問】

自殺数は減少傾向にあるが、県内で1年間に1,000人以上亡くなっている状況であり、自殺対策をより進めていくことが大切と考える。自殺者の多くが適切な支援を受けていなかったとも言われており、自殺対策は、行政だけではなく、地域や、企業、学校なども巻き込み、社会全体で取り組むことが必要である。自殺を減らす取組として、特に有効と考えるのは、ゲートキーパーである。ゲートキーパーは、こころの不調や、自殺に傾くサインに気づき、相談機関等につなげるなどの役割を担っている。研修を受ければ、誰もがゲートキーパーになることができるが、まだ一般的に知られていないことが課題であり、ゲートキーパーに対する理解が深まり、もっと多くの方にゲートキーパーになってもらえば、自殺対策の強化につながると考える。
そこで、自殺を考えている人を一人でも多く救うため、ゲートキーパーの普及や養
成に一層取り組むべきと考えるが、所見を伺いたい。

【知事答弁】

望月議員の御質問に順次お答えしてまいります。
はじめに、ゲートキーパーの普及・養成についてお尋ねがありました。
悩みを抱えている人が、孤独であると感じると、自殺につながるリスクが高まると言われており、そうした方を、孤立させないことが、自殺対策においては大変重要です。
また、自殺を考えている人は、悩みを抱えながら、「自殺の危険を示すサイン」を発していることが多いため、このサインに早い段階で気づき、寄り添い、相談につなげることが大切です。
この中心的な役割を担うのがゲートキーパーで、研修を受講すれば、誰でもなることができます。
これまで、県や市町村では、住民の方や、行政職員、教職員、学生、地域の保健・福祉支援関係者などを対象に、養成研修を実施し、約11万人のゲートキーパーを養成してきました。
しかし、依然として、多くの方が自殺で亡くなられており、ゲートキーパーの存在や役割を県民の皆様に知ってもらい、増やしていくことが課題となっています。
そこで、今後、県では、多くの方にゲートキーパーになっていただけるよう、身近な人の心のSOSに気づくことの重要性や、そのポイントをわかりやすく示した、動画やリーフレットを作成するなど、積極的に普及啓発を行っていきます。
また、市町村や教育機関と連携して、民生委員・児童委員など地域で活動されている方や、学校の教員、大学生等に対して、研修の機会のさらなる拡大を図るほか、県庁内でも全職員に研修を受講させ、ゲートキーパーになるよう取り組んでいきます。
さらに、県が自殺対策を推進するために設置している「かながわ自殺対策会議」の経済・労働分野の関係機関と連携し、職域における養成機会の拡大にも取り組んでいきます。
県としては、ゲートキーパーの普及・養成を図り、県民一人ひとりが、身近な人の心のサインに気づき、誰もが自殺に追い込まれることのない「いのち輝く神奈川」の実現に向け、しっかりと取り組んでまいります。

【要望】

次にゲートキーパーについてです。
私も最初ゲートキーパーという言葉を聞いて、何のことだろうと思いました。
そのことは県が出している自殺したいと思い詰めている人に寄り添う、ちゃんとした聴き方のノウハウが書いてあるゲートキーパーのブックがあります。それで理解ができました。
私は、このゲートキーパー手帳は、救える命を救う役割を担える人が増えることに有効性を非常に感じています。
自殺を無くしていくためにゲートキーパー手帳の普及を強く要望いたします。

このページの上に戻る

MENU