ライフキャリア教育について〈令和2年第1回 県議会定例会〉 | もちづき 聖子 立憲民主党 神奈川県議会議員(保土ケ谷区)

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ライフキャリア教育について〈令和2年第1回 県議会定例会〉

2020年02月25日

【出典:https://www.pref.kanagawa.jp/documents/22402/lifecareer202003.pdf

【質問】

昨今、女性の活躍推進が、社会全体の重要課題とされているが、女性の年齢階級別労働
力率を見ると、出産・子育て期に当たる30歳代で率が低下し、その後、再就職することで上昇する、いわゆる「M字カーブ」を描いている。女性が、出産、子育てといったライフイベントに伴い離職する背景には、「男は仕事、女は家庭」という性別に基づく役割分担意識が根強くあると考えられている。人生には、様々なライフイベントがあり、予期せぬトラブルに遭遇することもある。その時々で、優先順位をつけながら、性別にとらわれず、自分らしい人生を選択することが大切である。そのためには、誰もが、人生には様々な選択肢があることを知り、多様性に富んだ自分らしい生き方について若いうちから学ぶ、「ライフキャリア教育」が必要と考える。
そこで、県として、ライフキャリア教育にどのように取り組んでいくのか、所見を伺いたい。

【共生担当理事 答弁】

共生関係の御質問にお答えします。
ライフキャリア教育についてお尋ねがありました。
進学、就職、結婚といった人生の節目において、自分の進むべき道を考える力を養う「ライフキャリア教育」は、一人ひとりが、自分らしい豊かな人生を歩むうえで大切です。
県では特に、若い世代の方々が、性別に基づく固定的な役割分担意識にとらわれず、個性と適性に応じた人生設計を行うことが必要と考え、県教育委員会とも連携し、取組を進めています。
具体的には、大学生に向けて、すでに社会に出て自分らしい生き方をしている方を紹介する「ロールモデル事例集」を作成し、配布するとともに、「ライフキャリア教育」の授業を行うための講師の派遣等を行っています。
また、高校生に向けて、ライフキャリアに関する情報等を盛り込んだ啓発冊子や、先輩世代のインタビュー等を収録した視聴覚教材を作成し、教材を活用した出前講座を実施しています。
一方、神奈川県男女共同参画審議会からは、大学生、高校生に加え、中学生も含めた、各段階に応じた「ライフキャリア教育」の推進が必要であるとの意見がありました。
そこで新たに、中学生に向けて、今後の人生にどのような分かれ道があるのかを、楽しみながら学ぶ「すごろく」等、教材の作成を進めています。
来年度からは、この教材を活用した出前講座を実施するとともに、県内の中学校に教材を配布する等、「ライフキャリア教育」の取組を、より充実させていきたいと考えています。
県では、ライフキャリア教育を通じて、人生の様々な場面で、誰もが性別にかかわりなく、ともに生き、ともに参画し、活躍できる社会の実現に向けて、引き続き、取り組んでまいります。
私からの答弁は以上です。

【要望】

性別や古くからの固定概念にとらわれず、自分らしい生き方を選択していくためには、小学校からのライフキャリア教育が必要と考える。早い段階で、将来自分がどう生きたいのか、どんな職業に就きたいのかを、家庭、仲間、地域の中で、自由に話すために、色々な職業について知ることは大切である。さらに、ライフキャリア教育の中で最も大切なのは、様々な職業の方にリアルな職場事情について学校のカリキュラムの中で、より多く語ってもらうことだと考える。県においては、以上のことを念頭に置いたライフキャリア教育の充実を要望する。

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