2022年09月22日
安全・安心な社会の実現に向けた取組について
(2) 女性の視点を活かした防災について
県は、様々な観点から防災対策を推進しているが、私は、防災対策に女性の視点を活かす取組が重要だと考えている。
例えば、避難所運営における女性の視点が欠けている問題がある。
また、防災に関する普及啓発の拠点である総合防災センターにおいて、今後の企画の中で女性の視点を活かす工夫を期待する。
さらに、防災に女性の視点を活かす観点からは、地域の防災活動への女性の参画を促すことも重要である。 そこで、女性の視点を踏まえた避難所運営体制の強化や、地域の防災活動への女性の参画促進など、女性の視点を活かした防災対策を進めることが重要だと思うが、どのように取り組むのか、見解を伺いたい。
くらし安全防災局関係の御質問にお答えします。
女性の視点を活かした防災についてお尋ねがありました。
災害時に多くの避難者が集まる避難所の運営に女性の視点を活かすことは重要な課題です。
県では、市町村の避難所運営の参考となる「避難所マニュアル策定指針」について、東日本大震災や、熊本地震の教訓を踏まえ、改定を行ってきました。
現在の指針では、避難所運営への女性の参加の促進、女性に配慮した物資の備蓄や、配布方法、女性が安心して使用できるトイレの設置方法等、女性の視点を踏まえた対策を位置づけています。
今年度、予定している指針の修正では、女性の有識者からも助言をいただきながら、女性の視点を踏まえた内容の一層の充実を図ります。
また、地域の防災活動に女性が参画することは、地域防災の担い手確保や、多様な視点を活かす観点からも重要です。
県ではこれまで、女性消防団員を募集するリーフレットの活用や、かながわ消防フェアなどを通じて、市町村と連携して、消防団活動への女性の参画の促進に努めてきました。
また、全国初の女性消防団員による実動訓練の実施や、県消防学校で「女性消防団員等活性化研修」を実施する等、女性団員の能力向上を図っています。
加えて、県総合防災センターで、女性の防災リーダーの育成や、女性の視点を活かした災害対応をテーマとした講座も実施してきました。
コロナ禍で、現在は一部、開催を見合わせている事業もありますが、来年の関東大震災100年を機に、女性の視点を活かした事業の企画を工夫し、充実に努めていきます。
こうした取組を通じて、女性の視点を活かした防災対策の、一層の充実に努めてまいります。
(要望)
最後に女性の視点を活かした防災についてです。防災訓練や避難所体験、震災体験などに多世代の女性達がより多く参加していることは大切です。その上で、計画、決定のプロセスの中に地域に根を張る生活者としての女性が多く関わることが望まれています。
若い女性自身が、また、介護や育児をしている女性がこんな事が困る、こんな時はどうしよう、ととにかく自分事として捉えていただきたいと思います。
いつ何時起こるか分からない災害に自分事として十分に備えられるよう、多くの女性に情報を提供する必要性を感じています。例えば、休日に行われるイベントと共催したり、平日の就業先での受講を必須とする等、女性向けセミナーの開催場所、開催形態を見直していただくよう要望いたします。
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