うつ病の対策〈令和4年第3回 県議会定例会〉 | もちづき 聖子 立憲民主党 神奈川県議会議員(保土ケ谷区)

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うつ病の対策〈令和4年第3回 県議会定例会〉

2022年09月22日

【質問要旨】

1 いきいきとした社会の実現に向けた取組について

(3) うつ病の対策について

「健康問題」は自殺の要因の一つであり、その中でも、うつ病など精神疾患が原因となっていることが多いことから、うつ病を早期に発見し、治療することは、自殺予防の観点からも重要である。

うつ病の方は、精神症状とともに眠れない、食欲がない、疲れやすいなどの身体症状を感じて、内科等の医療機関を受診されることもあると聞いており、そこから精神科医などの専門家につながるようにすることが重要と考える。

また、多くの方がうつ病について理解を深め、メンタルの不調を感じた場合には、気軽に相談や受診をしていただくことが大切であり、そうしたことで、自分自身や周りの大切な方の命を守ることが出来るようにしてもらいたいと考える。 そこで、うつ病の対策について、今後、どのように取り組んでいくのか、所見を伺いたい。

【知事答弁】

次に、うつ病の対策についてです。

うつ病は、適切な治療により、回復可能な精神疾患であることから、早い段階で、本人や周囲の方が心の状態の変化に気づき、相談や受診に繋げていくことが重要です。

これまで県では、うつ病に関する県民向けの講演会や、うつ病のセルフチェックシートのホームページへの掲載など、気づきの機会を提供する様々な取組を行ってきました。

また、うつ病の患者は、身体の不調を覚えて、内科等を受診することも多いため、内科医等を対象に「うつ病対応力向上研修」を実施し、精神科の受診に繋いでいただくような取組も進めてきました。

一方、未だに、不調の原因がうつ病であると、自ら気づけない方も多くいらっしゃいます。

こうした方に対しては、周囲がその異変に早期に気づき、こころの相談窓口や精神科の受診などにつなげていくことも必要です。

そこで、今後は、本人の気づきを促すため、うつ病についての理解を深め、早めの相談や受診を勧めるリーフレットを、県薬剤師会が設けた「くすりと健康相談薬局」などで配布していきます。

また、うつ病などの心の病気を学び、心の不調に悩む人をサポートする、「心のサポーター」養成事業を、昨年度に引き続き実施していきます。

こうしたことにより、県民の皆様が心の健康を保ち、いきいきと自分らしく生きることができるよう、しっかりと取り組んでまいります。 私からの答弁は以上です。

【再質問】

次に、うつ病の対策についてです。

薬局でリーフレットの手渡しの周知について、この事業はうつ病を放置せず、早期に発見し治療に繋げる有効な対策だと考えます。

一日でも早い開始が望まれますが、いつから開始できるのかご所見を伺います。

【再質問への答弁】

次にうつ病に関して、薬局でのリーフレット配布でありますけれども、まず来月に、薬剤師会の会員に対して、説明会を行う予定です。

そして、説明会終了後、リーフレットを配布していただける薬局を取りまとめ、年内には配布を始めたいと考えております。

 答弁は以上です。

【要望】

次に、うつ病の対策について。

うつ病とは誰もがなりうる病気であると知り、私は昨年度、心のサポーター講座を受講しました。

より多くの方々の心の風邪が重症化しないためには、本人と周囲の気づきと理解が治療薬以上に必要になると痛感しました。

私も今は元気に仕事にも取り組めていますが、不眠、過労、ストレス、プレッシャー、思い悩みが押し寄せてくるときもありました。

動悸、腹痛、頭痛など不調が生じたとき、まずは内科医に診察されることが一般的なことではないでしょうか。

そこで、精神的なものが起因しているということも視野に入れた治療がなされることが望ましいと感じます。 並んでいるリーフレットの中からうつ病に関するものを自分から選び取れない方々にとって、会計の時にみんなに直接手渡しで配布する、このような取組が迅速に実施されること、また、「くすりと健康相談薬局」の数が増えていくということは、うつ症状と戦い、不調を訴える人々の安心の架け橋となることと、大いに期待しております。

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