看護師の定着に向けた支援について〈令和4年第3回 県議会定例会〉 | もちづき 聖子 立憲民主党 神奈川県議会議員(保土ケ谷区)

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看護師の定着に向けた支援について〈令和4年第3回 県議会定例会〉

2022年09月22日

【質問要旨】

1 いきいきとした社会の実現に向けた取組について

(2) 看護師の定着に向けた支援について

本県の看護師の離職率は全国平均と比較しても高く、就業3年目から高い離職率を示している。

昨年度から、就業1年目の新人看護師に対するフォローアップ研修に対する県の支援が開始されたが、就業後2年目以降の看護師においても、新人指導や仕事の質・量とも増加し、心身ともに負担が増大していると考えられる。

そのため、看護職員が長く働き続けられるよう、職場環境の改善に向けた取組を、県として支援していくとともに、引き続き、看護人材を一層確保していくことが重要であると考える。

そこで、県内の若い看護師の離職を減少させ、定着させるための支援について、今後どのように取り組んでいくのか、所見を伺いたい。

【知事答弁】

次に、看護師の定着に向けた支援についてです。

本県は、人口10万人あたりの看護師数が全国45位であり、看護師の確保が大きな課題である中、早期離職を防止する取組みは大変重要です。

こうした実態を踏まえ、県では、新人看護師の仕事への期待と現実のギャップに悩むいわゆるリアリティショックを軽減し、早期離職を防止するため、医療機関が実施する、新人研修の経費に対し、補助を行っています。また、看護師等が子育て中も継続して勤務ができるように、院内保育施設の運営費に対する補助も行うなど、定着のための支援を行っています。

しかしながら、コロナ禍が長引き、心身の負担が増大するにもかかわらず、感染防止のため、看護師同士の会話も制限され、悩みを相談できず、そのまま離職してしまう方もいます。そこで県では、医療機関からのメンタルヘルス等に関する相談に対し、専門のアドバイザーを派遣して対応していますので、この取組みの周知を強化していきます。

また、コロナ禍における、厳しい勤務シフトに耐えかねて離職してしまう若い看護師も多いため、勤務環境を改善していくことも必要です。

そこで、看護師を一人でも多く確保するため、県では、離職していた看護師等を雇用した神奈川モデル認定医療機関に、奨励金を支給しており、引き続き、この積極的な活用を医療機関に促してまいります。また、この奨励金は、経験の浅い看護師の研修や、勤務環境の改善などにも活用が可能ですので、それらをしっかりと周知し、早期の離職防止と勤務環境の改善につなげていきたいと考えています。

こうした取組により、看護師の心身の負担を軽減し、早期離職を防止して、その定着を図ってまいります。

【要望】

看護師の定着に向けた支援について

新人看護師に向けたフォローアップ研修は、コロナ禍で十分に実習ができなかったことで不安を抱える多くの新人看護師を支える研修として貴重なものです。次回の開催の周知を徹底し、看護師を研修に送り出す医療機関にも理解と後押しをしていただくよう求めます。

また、神奈川モデル認定医療機関が、離職していた看護師を雇用した際の奨励金に基金が充当されるメニューについては、予算も潤沢にあるので、もっと活用を促すべきと考えます。医療現場の看護師の心と体のバランスを保つために、気持ちよく過ごせる休憩室や、仮眠スペース、トイレなどの環境整備も重要です。対象医療機関奨励金活用事例を盛り込んだ、チラシをわたし、紹介し、そして、この奨励金を活用しやすくすることで、勤務環境の改善がなされ、看護師の定着促進につながる有意義なことですので取り組みを強化するよう要望いたします。

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